時不知でいこう

一口馬主の話を中心に、日々の出来事・思った事を背伸びせずそのままに綴ります。

願い

B'zです。嘘です。

 

前回、私は一口馬主が趣味だという話をしました。今回もその話をします。

今回の主役は、シルヴァーナという3歳の牝馬です。

JRA(日本中央競馬会)では一定の条件を満たしていれば、2歳の6月からレースに出走することができます。俗にいうメイクデビュー、新馬戦です。そこで勝った馬は上のクラスに、負ければ未勝利クラスとなり、勝ち上がりを目指して未勝利戦を走ることになります。新馬戦は3歳の3月で終了してしまいます。

しかし、シルヴァーナは3歳の4月も終わろうとしているのに、まだ一度もレースに出走できていません。こういった状況の馬はどのクラスに属するかというと、肩書きは新馬と言いたいところなのですが、全ての新馬戦が終了していますので自動的に未勝利クラスとなります。

そしてその未勝利戦にも3歳の10月1週までという期限が設けられています。それまでに勝てなかった馬はというと…残念ながら多くが一旦引退を余儀なくされます。

もうすぐ5月です。シルヴァーナにも引退の二文字がちらつき始めているのは間違いありませんが、何故ここまで彼女はレースに出ることすらままならなかったのでしょうか。

それは彼女の脚元に不安があるからです。前回、馬の体重について少し話をしましたが、馬の平均的な体重は500kg前後です。

 

皆さん競走馬や乗馬の体を頭にイメージしていただくとわかるかと思いますが、大きな胴体の割には脚が極端に細いですよね。

進化の過程でより速く走るためにそのようなフォルムになったのは納得がいきますが、500kg前後の体をあのか細い4本の脚で支えるのは側から見ても辛そうです。

ましてや競走馬は騎手を乗せてコースを全速力で走ります。地面を思い切り蹴りつけて脚に負担がかからないわけがありません。競走馬の脚が、ガラスの脚と言われる所以はそこです。

 

シルヴァーナは今まで膝などに腫れや痛みがよく出て稽古が度々中断し、レースに出るまでのコンディションに上げることができなかった経緯があります。最近ようやくその脚元の具合が安定してきており、初めてのレースに迎えそうな状態になってきました。

ただ、個人的には心の底から無事だけを祈っています。未勝利戦の終わりが見えてきたからといって絶対に焦ってほしくはないのです。

様々な苦難をもう十分シルヴァーナは経験してきました。そんな彼女が初めてのレースに出られる日が来たのなら…そう思うだけで胸が熱くなります。

いつものように何気なく行われる未勝利戦であったとしても、それはシルヴァーナにとって、私にとって大切な大切な新馬になることでしょう。